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新刊のご案内
クォ・ヴァディス
原作:シェンキェヴィチ
著者:藍 真理人
定価:本体600円+税
新書判 並製 各204ページ
クォ・ヴァディス 1 愛の追っ手をのがれて
ISBN978-4-7896-0127-6
クォ・ヴァディス 2 燃えさかる炎の中を
ISBN978-4-7896-0130-6
クォ・ヴァディス 3 愛と恵みの勝利へ
ISBN978-4-7896-0131-3
ノーベル文学賞を受けた、ポーランドの作家シェンキェヴィチの『クォ・ヴァディス』を漫画家の藍真理人さんが3巻の児童向けに描いたもの。
1982年5月に初版が出版されたのですが、長い間、品切れになっていました。今回、「あの本を見たい」という再版を希望する声があちらこちらで上がり、復刻版の初版として出されました。
内容は、大人の読者の皆様は、よくご存知のとおり、舞台は紀元1世紀のローマ。皇帝ネロが、キリスト信者を迫害していた時代の物語です。
迫害のローマを逃れて出ていこうとしているペトロの前に、キリストが現れます。驚いたペトロが「クォ・ヴァディス・ドミネ(主よ、どこへ行かれるのですか)」と尋ねた、その問いが、原作、そして、本書のタイトルになっています。
この問いに、主イエスは「あなたが、私の民を捨てるなら、私がローマへ行って、もう一度十字架に付こう」とおっしゃいました。
はっと我に返ったペトロは、きびすを返し、再びローマへ向かいます。
迫害時代のローマのキリスト信者たちの生活、信仰を軸として描きながら、幼い時から人質としてローマに送られたリギイ族の王女リギアとローマの軍人貴族ヴィニキウスとの出会い、そして、愛が描かれていきます。
ローマの町を自ら放火し、それを見ながら詩作をしようとしたネロが、民衆の反対によって、放火の責任をキリスト信者に転嫁しました。
こうして、さらに激しい迫害の嵐に襲われる信者たち。このように罪のない多くの人々が流した血によって清められたローマは、ネロ皇帝の都ではなく、聖ペトロの殉教地である永遠の都として栄えています。
そして、ペトロが主キリストに出会った場所には、今も「クォ・ヴァディス・ドミネ教会」が残されています。
小学生から楽しく読めるものです。ぜひ、プレゼントにご利用ください。